私は看護師ではありませんが、周りにはたくさんいます。昔も今も需要が多いので、年齢問わず働けるという理由からか、職場を変えても転職する話はほとんど聞きません。そんな彼女達を見ていて思うことがあります。
みんなプライドが高い！いつの世も売り手市場であることも大きいですが「白衣のナース」というくらい社会的な評価も高いからでしょうか。社会人になると褒められることが少ない日本ですが、看護師は褒められなれているように感じます。どこかに「私（達）はあなた達とは違うところで戦っているのよ」という自負があるようです。患者さんは看護師さんには逆らえません。多少のセクハラの類も聞きますが、最終的には「嫌だったら移っていただいてかまいませんよ」という奥義があるからです。
「人の命を扱っている」というプレッシャーも大きいようです。ちょっとしたミスが取り返しがつきませんから、ストレスも多いと思います。チームワークの仕事ですし、人を相手にもしますから尚、人間関係は大変だとも思います。良くも悪くも気が強くなければやっていけません。
父が亡くなった時に人前だったので我慢していたのですが、少し泣いてしまったら「目を赤くしてアンタも普通のお嬢さんだね」と小ばかにされました。仕事柄、人が亡くなるたびに泣いてはいられないからでしょう。でも、そんな事を言ってしまう、常に上からであるところが看護師らしいと思いました。
時折、テレビに出てくるような志が高いプロフェッショナルな看護師さんもいます。そういう人はどこか謙虚さがあります。その謙虚さが人の話に耳を傾け、その自身をさらに成長させるのだと思います。